仕事術

後発企業のほうが成功する【先延ばしが成功の秘密】

2020年4月16日

先延ばしを考えている人

 

 

「先延ばし」って聞くとどんなイメージですか?

 

ぼんやりしている人
・仕事ができない(遅い)

・怠け者

・作業期日ギリギリに行動するので質が悪い

・チャンスを逃す

ダメな人って感じかなぁ

 

このイメージ実は間違っています。

 

この記事の結論

先延ばしは成功の秘訣です

 

 

普通会社の上司からは、

 

「大切な仕事は期限のずっと前までに終わらせることが良い!」

 

と教えられ、

 

 

ちまたでは、

 

「先延ばしの癖を治す方法!」

「すぐやる人になる!」

「先延ばしを克服する○○の方法」

 

などの啓発本や動画があふれかえっています。

 

ビジネスや自己啓発の世界では王道のテーマですよね。

 

でもこれ、「時と場合」によります。

 

 

「先延ばし」が最大の効果を発揮するときもあるんです。

 

 

本記事では、上記の件について科学的根拠に基づいて解説をしていきます。

 

 

 

「先延ばし」がもたらす効果

 

創造的・独創的なアイディアや行動で大成功を収めている人を研究していくと実は、

 

「先延ばしをする」ことが成功の秘訣

 

だったのではないかという結果がでています。

 

 

 

先延ばしに関する実験

学生たちを二つのグループに分け、大学のキャンパス内にあったコンビニエンス・ストアの跡地に、「新しい事業の提案書を作成」するように指示をしました。

 

グループ1:課題にすぐに取り掛かるように指示

グループ2:課題を先延ばしにしてもらってから企画書を提出するよう指示

 

そしてその提案書について第三者に評価してもらいました。

 

【結果】

「先送りをしたグループ2」が提出した提案書は、「すぐに取り掛かったグループ1」の提案書より28%も創造性が高いと評価されました。

 

学生たちは課題を先延ばしにしたことで一つのアイディアに縛られず、あれこれ考える時間ができたんです。

 

それがより広くオリジナルな発想を育てたということです。

 

注意ポイント

課題をすぐに開始し、いったん時間をおいて取り掛かった場合は効果がほとんど見らませんでした。

課題に少し目を通し、意図的に先延ばしをしたときに効果を発揮したという実験結果となっています。

 

 

 

あの天才も「先延ばし屋」だった

あの大天才「レオナルド・ダ・ヴィンチ」も典型的な「先延ばし屋」だといわれています。

 

「モナ・リザ」が完成までに16年かかった話

レオナルド・ダ・ヴィンチは1503年ころから「モナ・リザ」を描き始めましたが、何年もの間、描いてはやめるを繰り返したのち、挙句には放置。

 

結局亡くなる直前の1519年に完成させました。

 

絵を描くのをやめている間に何をしていたかというと、彫刻、建築、音楽、工学、解剖学など様々な分野の研究に没頭していたのです。

 

その研究の中の一つに「球体を照らす光」についての光学研究があり、そのおかげで「モナ・リザ」の立体感を描き出すことができたといいます。

 

絵画にとって全然関係のない「余計なこと」が、歴史に残る作品を生み出したのです。

 

レオナルド・ダ・ヴィンチが「生産性」にこだわっていたら、「モナ・リザ」は歴史的絵画にはなっていなかったかもしれません。

 

 

 

成功と失敗を分けたのはタイミング

「先延ばし」についてもう一つの大きなメリットは、

 

「ベストなタイミングで行動できる」

 

です。

 

研究によると、

 

「先に手を出したものが大きな利益を得る。パイオニアならないといけない」

 

と、ビジネスでは考えられがちだといいます。

 

新しい製品やサービス、テクノロジーなどをいち早く開発することで市場を総取りし、顧客を独占できるからです。

 

しかし、研究や成功した企業家の経験を分析すると意外な結果となったのです。

 

タイミングが成功を生んだ調査結果①

タイミングが成功を生んだ

アメリカの「アイデアラボ」社の創業者ビル・グロスは100件以上の起業に携わったのち、それを成功に導いた要因は何だったのかを分析しました。

 

【結果】

その要因は独創的・創造的アイディアでもなければ、チームの能力、ビジネスモデル、資金量でもなく、

「42%の場合、タイミングが成功か失敗を分けた」

 

つまり、成功の約4割は「タイミングがよかった」だけなんです。

 

 

タイミング成功を生んだ調査結果②

マーケティング研究者達が行った実験

同一の分野における「先発企業」と「後発企業」の失敗の確率についての検証です。

(その研究の幅は、30以上の分野と、何百のブランドという大量のデータをもとに行われました)

※先発企業とは:いち早く行動し、ある製品やサービスを一番最初に開発、発売した起業

※後発企業とは:先発起業が市場を形成したのを見届けてから参入した企業

 

【結果】

「先発企業」の失敗率は47%に対して、「後発企業」の失敗率はわずか8%だったのです。

 

先発企業の方が後発企業よりも「6倍以上の確率」で失敗したのです。

 

それだけではなく、

 

先発企業は生き残ったとしても市場の占有率は平均で約10%に対して、後発企業は平均で約28%もあった

 

という結果がでたのです。

 

 

後発企業が成功した4つの要因

先発起業を抜いて後発企業が成功したのには4つの要因があります。

 

先発企業が失敗し後発企業が成功した要因①

 

先発企業は市場や顧客を独占したいという考えが大きいため、行き過ぎたサービスをしてしまいがちです。

3000以上のベンチャー企業を調査したある研究によると、およそ4分の3の企業が規模拡大に焦り、多額の投資をして失敗しています。

 

後発企業は市場がある程度確率しているので、先発起業に負けない「優れた品質」を提供することに力を入れています。

 

 

先発企業が失敗し後発企業が成功した要因②

 

先発企業はとにかく一番にあることにとらわれており、リスクを恐れず衝動的な決定をしてしまいがちです。

 

後発企業は先発企業の様子を探り、適切なタイミングを待ち、参入する前にある程度のリスクを分散します。

 

 

先発企業が失敗し後発企業が成功した要因③

 

先発企業はゼロから商品・サービス開発をするため、すべての失敗を自ら冒さなくてはならないうえに完成度が低くなりがちです。

 

後発起業は先発企業の失敗をを見て学び、既存のテクノロジーをもとに改良するため、より良い製品をつくりやすいのです。

 

 

先発企業が失敗し後発企業が成功した要因④

 

先発起業はデータがないため、初期の製品やサービスで行き詰る傾向があります。

そして市場データがない中で製品を作成し、製品そのもののニーズを自ら作り、まだ市場にない習慣を作らなければいけないのでリスクが大きいです。

 

後発企業は市場が熟しデータがそろっているので、顧客の好みやニーズの変化を観察しそれに応じて改良を加えることができます。 

 

 

 

一般的に後発者は「パクリ」というイメージを持たれやすいですが、それは間違いです。

 

新サービス・製品によって市場が異常に過熱している間は静かに落ち着くの待ち、ベストなタイミングを「牙を研いで」待っているのです。

 

だから後発企業の方が成功率が高く、市場の占有率も高い傾向にあるのです。

 

 

 

【まとめ】賢い人はチャンスを待つ

「よっしゃ!明日から先延ばしだ!!」

 

と、なにも考えずになんにでも「先延ばし」をしたら、

 

100%怒られるのでやめてください。

 

使いどころが大事です。

 

本記事のまとめ

「生産性」よりも「創造性・独創性」が優先されるとき

問題解決・アイディアを生み出すことに「やる気」があるとき

(人に「先送り」を進めるときはその人にやる気があるかを見ましょう)

手元に有効なデータがないとき(市場や顧客のデータ)

 

もちろん、最初に行動したほうがいいケースもたくさんありますので、その時は生産性を重視しましょう。

 

でもそういう場合でなければ、

 

時間を優先した「効率」よりも行動の結果「効果」に目を向けましょう

 

これが成功のための「先延ばし」の心構えです。

 

 

 

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